元々人気の高い湘南・藤沢エリア。コロナ禍以降、都心へのアクセスと住環境のバランスを求める人たちの移住先として注目度をさらに高め、都心部からの転居者が増加しています。
今回はタクシエにエージェント登録されている小田急不動産株式会社の深栖貴弘さんに、湘南・藤沢エリアの魅力や注目エリア、また同エリアで売却する際の注意点などを教えていただきました。同じインタビューで深栖さんに伺った「エリア相場よりも少しでも高く不動産を売却することは可能か」とあわせてごらんください！

週に1、2回都内に出社し、残りはリモートワークといった働き方の方にもマッチしそうなエリアですね。湘南の中でも深栖さんの注目エリアはどこですか？

個人的には、海岸線から少し内側に入った、鵠沼や片瀬などがおすすめです。
マリンレジャー好きな方は国道沿いに住まれるため、このエリアは静かで趣があります。
特に鵠沼は明治時代に開発された別荘地なのでレトロな雰囲気が残っていて、休日にはカメラ片手に散策している方も目にしますよ。

やはり、湘南・藤沢エリアの不動産価格は上昇しているのでしょうか。不動産を所有されている方にとって、今は売り時ですか？

以前から神奈川県内では不動産相場の高いエリアではありましたが、移住者の需要でここ数年は一段と価格が上がりましたね。高いとはいえ都内と比べれば安いので、どんどん釣り上がっていった印象です。地元の人は手を出せない価格帯になってきました。

今は売却にはいいタイミングだと思います。ただし相場は日々変動するものなので、コロナも落ち着いて社会が元に戻っていく中で、徐々に下がっていく可能性はあります。

湘南・藤沢エリアで不動産を売却する際、どんなことに注意すべきでしょうか。

まず、不動産会社選びには気を付けていただきたいです。人気エリアに共通して言えることですが、需要が高いので不動産会社が多く、中には物件を高く売ろうとせず 、自分の都合がいい売買を目指す会社も多いです。
※詳しくは、深栖さんのインタビュー記事「エリア相場よりも少しでも高く不動産を売却することは可能か」を参照

あと、このエリアでの注意点は…。

海に近いということは、建物の劣化が激しいということもありますか？

そうですね、前に建物が1つあるだけで全然違うのですが、特に海に面している物件は塩害があります。その分、住んでからのメンテナンス費用もかかります。地元の方にとっては当たり前ですが、都内からいらっしゃる方は知識がないこともあるので、エリア外からいらっしゃる買主様にはちゃんと説明するようにしていますね。
逆に、売主様は、なるべく家をきれいに見えるようにメンテナンスしていただいた方がいいかと思います。

ありがとうございます。深栖さんは物件の魅力を伝えるために、自らスチール撮影や動画撮影、ときにはドローン撮影もされると伺いました。写真や動画は、海が近く自然豊かな湘南エリアとの相性がよさそうです。

海や江ノ島をバックに撮影した物件は、とても印象的なので反響が多いです。海上までドローンを飛ばして、海から物件を映すこともありますが、日常では見られない姿なので売主様も喜んでくださいました。
また、湘南・藤沢エリアは外部から移ってくる方が多いので、遠方の買手に訴求する際に写真や映像の影響力は大きいです。

湘南エリアは、江ノ電の辺りを始めとし、周囲の道が狭いとか、入り組んだ場所にあるとか、個性が強く、一般的な不動産評価としては低くなりがちな条件の物件も多数あります。このような物件は仲介担当者としてプロモーションのし甲斐があるので腕が鳴ります。

湘南・藤沢エリアは深栖さんのプロモーションがいきるエリアですね！

そう、だから、離れたくないんですよ。異動させないでねと、会社にもお願いしています（笑）。

本日は、ありがとうございました！

【深栖貴弘さんの担当エリア】
藤沢市, 鎌倉市, 茅ヶ崎市, 三浦郡葉山町, 逗子市（仲介）